ミニーの危機…そしてゆっくり浮上

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大変ご無沙汰しておりました。

あれからミニーの体にはあちこち不具合が生じて、中には「もうちょっとで命が危ないところだった」レベルのものまであり、私も心の余裕がなくなっていました。
今年の夏の異常な暑さもあり、ヨレヨレだったので~す(私が)。
ようやく暑さも落ち着き、ミニーも…落ち着いたかな、今度こそ。
前にも「やっと落ち着いた」と言ったとたんに危機が訪れたので、「落ち着いた」と言うのがコワイ(;^ω^)

健康優良児だったミニーは、今年に入ってからずーっと病院巡りをしている。
優先順位の高い順に巡って、最近は待望の耳鼻科へ。
ミニーは何年も前から耳の聞こえ方が悪くて、
「耳鼻科に行かな…(耳鼻科に行かないといけない)」「耳鼻科に行かな…」
と、口癖のように言っていた。
というわけで耳鼻科に行き、検査をしてもらう。

お医者さんが言うには
「15年前にも『聞こえが悪い』と言って来てますね」。
驚く私たち(自分でまったく覚えていないミニー)。
15年前も正常値以下だった聴力が、今回は「相当悪く」なっているそうで、
「まだ若い(人生100年としたら)んだから、補聴器つけたほうがいい」
とのこと。

そして、耳鼻科と提携している補聴器屋さんに案内される。
目の前にある大きな補聴器屋さんかと思いきや、案内されたのは、こじんまりとした補聴器屋さん。
誠実そうな男性から、丁寧な説明を受けた。

私は補聴器と集音器の違いもよく知らず、恥ずかしながらなんとなく「集音器のハイレベルなのが補聴器」ぐらいにしか考えていなかった。
でも、違った。全然ベツモノ。
こりゃ耳鼻科での詳しい検査が必要なはずだわ、と思った。
人によって聴こえる周波数と聴き取りにくい周波数があって(ミニーは「聴こえる周波数」ですら正常値に全然届いてなかった)折れ線グラフで示される。
補聴器では、まずはそれがまっすぐになるように(聴こえ方が平均的になるように)調整され、次の段階では少し聴こえるレベルを上げ、また次の段階で少し上げ…ってするんだって。
そんな精巧なものなのか~と、あんこ母さん感動。

そしてその人の耳の穴の形に合うように、型を取って作る、と。
完全にオーダーメイドなのね。
そりゃお金もかかるよね…納得。

しかしミニーは終始浮かない顔。
そして金額を聞いて目玉が飛び出しそうなほど驚き、頭を横に振って「信じられない」という表情。

日本人ぽくないジェスチャー。

一旦家に帰り、家族で話し合って決めるということに。

補聴器屋さんからの帰り道、
「ああ…また説得するのに苦労しそうだ…」
と暗い気持ちになる私。
純次が金額を聞いて
「ふぇ~!!そげんかかるとね!?」
と驚く場面も浮かんできて、そうなるとさらに説得が難しいなあ…と気が沈む。

しかし、純次に話すとあっさり
「うん、そりゃ(補聴器を)作らなやろ」。
珍しく純次とあんこがタッグを組み、ミニーを説得。
すると、ミニーもわりとすんなり
「わかった…」。
そしてしばらく経つと落ち着き、
「あんたも純次さんも、気前よく言ってくれてよかった。ありがたいことやね」
と言う。

はー、よかったよかった。
補聴器屋さんに連絡して、改めて伺い、正式に申し込み、型を取ってもらう。
帰るときに
「よろしくお願いします」
と頭を下げるミニーに、補聴器屋さんは優しく
「頑張りましょうね。続けるのが大事ですから」。
するとミニー、涙声でなんかまだお礼を言っている。
その様子を見て私も涙ぐむ。
あれっ?補聴器を作るのって、こんなに感動することなのかね?

帰り道、ミニーから
「あ~、あの補聴器屋さん、人柄が良くて優しくて良かった~」
と10回ぐらい聞かされた。

うんうん、良かったね。
できあがりが楽しみね。


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